立入宗継(たてりむねつぐ)は京都の人で、父祖の時より洛外に住み、皇室の御料所から納められる年貢を預かっておりましたが、永禄年間に禁裏御蔵職に就いて、朝廷に納める酒や御物の管理に当たりました。 ところが、当時は戦乱久しく相継ぎ、皇威衰えており…
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