維新政党日本

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金正男の暗殺に想う--我が国が朝鮮に望むのは政治的独立と安定

朝鮮半島の政治的安定は、我が国の安全保障に直結する重要課題である。朝鮮が大陸の覇権国(つまりは将来の中国)に侵略支配されれば、次は我が国が標的となり、本土が戦場になる。だから我が国が朝鮮に対して求めるものは、民主的な政治体制でも、親日政策でもなく、一重に如何なる大陸国家の侵略をも受けない独立した政府とその政治的な安定である。

金正男が暗殺されたが、正男は金正日の死後、事実上中国政府の庇護下にあり、中国が北朝鮮に改革開放を促すパイプ役を期待されていた。また、2013年に暗殺された張成沢は正男に資金援助し、彼を担いだクーデターを企図していたとも言われる。よって今回の正男暗殺は、金正恩が中国の内政干渉を排除し、その権力基盤を確立するためには同族粛清をも厭わないという、断固たる意思表示としても受け取れる。無論、西側メディアは、正恩体制の非道さを必死で喧伝するに違いないが、事大主義と宗族利己主義による汚職が蔓延し、民主政治が機能不全に陥っている韓国と比較すれば、少なくとも政治的独立と安定の点では、我が国の国益と合致している。