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シリーズ『元気が出る尊皇百話』その(二十三)毛利元就

毛利元就は大江氏の子孫で安芸(あき)に住んでおりました。智勇に優れており、その才を生かして領土を広げ、永正年間より近国を従えて山陽山陰の数か国を治めたのでした。

そんな元就は夙に心を皇室に寄せられ、永禄三年(1560年)正月には正親町天皇即位の礼を挙げさせ給うことを聞くや、穀一千石を官府に献じて大礼を行うことを得せしめたのでした。当時というのは天下大いに乱れており、諸侯の中に入朝する者なく、正税も貢ぎする者なく、皇威はほとんど衰えており、貧窮しておられました。ここにおいて天皇、大いに元就の志を嘉し給いて詔をして大膳大夫に任じ、菊桐の記号を賜い、また二月には陸奥守に任じ従四位下に叙せられました。こうして元就は相伴衆に列し、五年(1562年)五月には従四位上に進み、元亀二年(1571年)七月に病で亡くなられた後には、詔して正三位を贈られたのであります。

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